「chatgpt プロンプトテンプレート」と検索しているあなたは、ChatGPTからもっと的確な答えを引き出したい、あるいは特定の作業を効率化したいと考えているのではないでしょうか。思い通りの回答が得られない失敗や後悔を減らし、ビジネスシーンで活用できる議事録の作成や文章の要約、さらにはプログラミングやエクセル・VBAの自動化、クリエイティブな画像生成まで、その可能性は無限大です。
この記事では、深津式や七里式といった有名なフレームワークの基本から、作成したプロンプトを後で見返せるように保存する方法まで、あなたの「知りたい」に応える具体的なテンプレートを網羅的に解説します。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
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ビジネスで役立つ基本的なテンプレート
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深津式や七里式など有名なプロンプトの型
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専門業務を効率化する応用的な指示文
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効果的なプロンプトの保存方法と活用術
すぐ使えるchatgpt プロンプトテンプレート基本集
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長文の要約を依頼するプロンプト
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ビジネスメール作成に使える型
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議事録を自動で作成する指示文
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有名な深津式プロンプトの基本形
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プロンプトの保存と再利用のコツ
長文の要約を依頼するプロンプト
ChatGPTの最も基本的な活用法の一つが、長文の要約です。大量の文章を読む時間を大幅に短縮できるため、情報収集の効率が飛躍的に向上します。例えば、長い報告書やウェブ記事の要点を素早く把握したい場合に非常に役立ちます。
したがって、ChatGPTに要約を依頼することで、限られた時間の中でより多くの情報に触れることが可能になります。これは、リサーチ業務や学習において大きな利点と考えられます。
具体的なプロンプトの例としては、以下のような形式が効果的です。文字数や要点の数を指定することで、より目的に合った要約文を得やすくなります。
以下の文章を〇〇文字程度で要約してください。
最も重要なポイントを3つ挙げてください。
#文章:
[ここに要約したい文章を貼り付ける]
ただし、注意点として、自動要約は細かいニュアンスや文脈の一部が失われる可能性があります。そのため、あくまで内容の骨子を掴むための補助的なツールとして利用し、最終的な判断や深い理解のためには原文を確認することが大切です。特に契約書や学術論文など、正確性が厳密に求められる文書の要約には慎重になる必要があります。
ビジネスメール作成に使える型
日々の業務で多くの時間を占めるメール作成も、ChatGPTを活用すれば効率化が可能です。丁寧な言葉遣いやビジネス特有の言い回しを考える手間を省き、迅速に質の高いメール文案を作成できます。
なぜなら、ChatGPTは膨大なテキストデータを学習しており、状況に応じた適切な文面を生成する能力に長けているからです。お礼やお詫び、日程調整の依頼など、様々なシーンに対応したメールを瞬時に作れます。
例えば、取引先に提出した見積もりに対するお断りの連絡を入れる場合、以下のようなプロンプトが考えられます。丁寧さを保ちつつ、断る理由も明確に伝える指示を出すことが鍵となります。
あなたはプロのビジネスパーソンです。
以下の条件で、取引先へのお断りメールを作成してください。
#条件
・丁寧な文体で、相手への配慮を示す
・理由は「予算の都合」と「社内での検討の結果」の2点を含める
・今後の良好な関係を維持したい意向も伝える
・400字程度で簡潔にまとめる
一方で、生成されたメールはあくまでテンプレートです。そのまま送信するのではなく、必ず自分の言葉で内容を再確認し、相手との関係性や状況に合わせて微調整を加えてください。特に相手の名前や会社名、具体的な内容に間違いがないかを確認することは、基本的なビジネスマナーとして欠かせません。
議事録を自動で作成する指示文
会議後の議事録作成は、記憶が新しいうちにまとめなければならず、手間のかかる作業の一つです。ChatGPTを使えば、会議中のメモ書きから構造化された議事録を自動生成させることができます。
これは、単なる文字起こしではなく、ChatGPTが文脈を理解し、「決定事項」「今後のタスク(ToDo)」「懸念事項」といった項目ごとに情報を整理してくれるためです。これにより、参加者は会議の内容を効率的に振り返り、次のアクションに移りやすくなります。
具体的には、以下のように箇条書きのメモを貼り付け、議事録のフォーマットを指定して依頼します。
以下の会議メモを元に、議事録を作成してください。
出力形式は「会議名」「日時」「参加者」「決定事項」「ToDoリスト」の項目で整理してください。
#会議メモ:
・佐藤:Aプロジェクトの進捗は順調。来週β版リリース。
・田中:B案件の予算が超過しそう。再見積もりが必要。→ 鈴木さんが担当。
・鈴木:承知しました。金曜までに提出します。
・全員:次回の定例会は来週水曜10時からに決定。
もちろん、この機能も万能ではありません。メモの内容が不正確だったり、発言の意図が曖昧だったりすると、ChatGPTも正しく内容を整理できない場合があります。生成された議事録は必ず人間の目で確認し、事実と異なる点がないか、重要な情報が抜け落ちていないかをチェックする作業が不可欠です。
有名な深津式プロンプトの基本形
より精度の高い回答をChatGPTから引き出すためのフレームワークとして、日本で特に有名なのが「深津式プロンプト」です。この型を使うことで、AIに対してこちらの意図を明確に伝え、出力結果のブレを少なくできます。
深津式の最大の特徴は、AIに特定の役割(例:プロの編集者)を与え、制約条件を箇条書きで明確に指示する点にあります。これにより、AIがどのような立場で、どのようなルールに従って回答すればよいのかを具体的に理解し、質の高いアウトプットを生成しやすくなるのです。
このプロンプトの基本的な構造は、以下の要素で構成されています。
要素 | 説明 |
#命令書 | AIに与える役割と、最終的に何をすべきかの指示を記述します |
#制約条件 | 文字数、文体、含めるべきキーワードなど、守ってほしいルールを具体的に示します |
#入力文 | AIに処理してほしい文章やデータを記述します |
#出力文 | この項目は空欄にし、AIが回答を生成する場所として示します |
ただし、この方法は万能ではなく、いくつかの注意点が存在します。深津式プロンプトは、達成したいゴールが明確な場合に最大の効果を発揮します。逆に、何をしたいか定まっていない、漠然としたアイデア出しのような場面では、制約が多すぎてAIの創造性を狭めてしまう可能性も考えられます。目的に応じて使い分ける意識が大切です。
プロンプトの保存と再利用のコツ
質の高い回答を得られたプロンプトは、自分だけの資産となります。これらを保存し、いつでも再利用できるように整理しておくことで、将来の作業効率を格段に向上させることが可能です。
同じような作業を繰り返すたびに、一からプロンプトを考えるのは非効率です。優れたプロンプトをテンプレートとして保存しておけば、次回からは少しの修正で済むため、時間と労力を大幅に節約できます。
プロンプトを管理する方法はいくつか考えられます。
テキストファイルやメモアプリでの管理
最も手軽な方法です。作成したプロンプトを単純にコピー&ペーストして保存します。「メール返信」「アイデア出し」のように用途ごとにファイルを分けると、後から探しやすくなります。
スプレッドシートでの管理
GoogleスプレッドシートやExcelを使えば、より体系的な管理が実現します。用途、対象、プロンプト本文、使用時の注意点などを列ごとに整理することで、一覧性が高まり、チームでの共有もしやすくなります。
専用ツールやブラウザ拡張機能の活用
プロンプト管理に特化したツールも登場しています。これらのツールを使えば、ショートカットキーでプロンプトを呼び出したり、タグ付けして検索しやすくしたりと、さらに高度な管理ができます。
一方、保存するプロンプトが増えすぎると、かえって探しにくくなるというデメリットも生じます。定期的に内容を見直し、使わなくなったものは削除したり、汎用性の高いテンプレートにまとめ直したりするなど、整理を怠らないことが、この方法をうまく活用する上での鍵となります。
応用編chatgpt プロンプトテンプレート活用術
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より高度な七里式プロンプトとは
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エクセル・VBAのコード生成術
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プログラミングの効率を上げる命令
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画像生成AIに使えるプロンプト例
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chatgpt プロンプトテンプレートの活用まとめ
より高度な七里式プロンプトとは
深津式プロンプトがAIへの指示の骨格を定める基本的なフレームワークである一方、その考え方をさらに発展させ、より詳細な条件設定によって出力の精度を極限まで高めることを目指したものが「七里式プロンプト」です。特に、マーケティング用の文章作成や具体的な事業計画の立案など、特定のターゲットに向けて、背景や文脈を深く理解した上での質の高い成果物が求められる場面で、非常に強力な効果を発揮します。
このプロンプトの最大の特徴は、「8+1の公式」と呼ばれる、合計9つの詳細な要素を設定することにあります。これは、AIを単なるツールとして扱うのではなく、まるで優秀な専門家やチームの一員としてプロジェクトに迎え入れ、詳細な指示書(ブリーフィング)を渡すような考え方に基づいています。AIに対してプロジェクトの背景、目的、ターゲット像、参考情報などを網羅的に伝えることで、人間が意図した通りの文脈で回答を生成させることが可能になります。
七里式プロンプト「8+1の公式」の構成要素
七里式で設定する主な項目とその役割は、以下の表のように整理できます。
項目 | 役割・内容 |
前提条件 | タスクの名称、依頼者や制作者の立場、目的や目標など、タスク全体の設計図を定義します |
対象プロファイル | 成果物を届ける相手(読者や顧客)の年齢、職業、性格といったペルソナを詳細に設定します |
参考情報 | AIが回答を生成する上で、参考とすべき情報、データ、背景知識などを提供します |
実行指示 | 具体的に何をしてほしいのかを「名詞+動詞+形容詞」を使って明確に指示します |
出力形式(文章) | 文章の構成や段落の分け方など、文章そのものの体裁を指定します |
出力形式(形) | 箇条書き、表、コードブロックなど、文章以外の視覚的な形式を指定します |
スタイル | 文章のトーン(丁寧、カジュアル、専門的など)や言葉遣いを指定します |
追加指示(+1) | 上記の8項目で伝えきれなかった補足事項や、特に注意してほしい点を追記します |
具体例:「新しい健康志向のお茶のキャッチコピー作成」
この型を使うと非常に複雑に見えますが、例えば新しいお茶のキャッチコピーを考える場合、以下のように各項目を埋めていくイメージです。
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前提条件: 新商品「やすらぎ緑茶」のキャッチコピー作成依頼
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対象プロファイル: 30代、健康意識の高い女性、仕事とプライベートの両立で忙しい
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参考情報: 商品特徴は「カフェイン少なめ、リラックス効果のある成分配合、国産有機茶葉100%使用」
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実行指示: {対象プロファイル}に向けて、{参考情報}を基に、心に響く魅力的なキャッチコピーを5案提案してください
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出力形式(形): 番号付きリストで提示してください
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スタイル: 優しい、語りかけるようなトーンでお願いします
活用する上でのメリットと注意点
このように、七里式プロンプトはAIの思考を細かく誘導し、出力結果のズレを最小限に抑えることができる大きなメリットがあります。一度しっかりした型を作成すれば、少しの修正で様々なタスクに応用できるため、繰り返し行う業務の品質を安定させる上でも役立ちます。
しかし、この型は作成に時間がかかるため、簡単な質問や日常的な作業に用いるのは非効率的です。全ての項目を毎回律儀に埋める必要はなく、タスクの重要度や複雑さに応じて、必要な項目をピックアップして使う形が現実的です。時間と手間をかけてでも、最高品質のアウトプットが求められる重要な場面で活用することで、その真価を発揮すると考えられます。
エクセル・VBAのコード生成術
ChatGPTは、Excelの複雑な関数やVBA(Visual Basic for Applications)マクロのコードを生成する能力も持っています。これにより、これまで手作業で行っていた定型業務を自動化し、劇的に作業時間を短縮できます。
プログラミングの知識がなくても、日常的な言葉で「何をしたいか」を指示するだけで、ChatGPTが具体的なコードを提案してくれます。例えば、「A列のデータとB列のデータを結合してC列に表示したい」といった簡単な指示から、「特定の条件を満たす行だけ色を付けたい」といった少し複雑な処理まで対応可能です。
VBAマクロの作成を依頼する際のプロンプト例は以下のようになります。
あなたはExcel VBAのエキスパートです。
以下の処理を行うVBAコードを作成してください。
#処理内容
1. "データ"という名前のシートにあるA列の最終行を取得する
2. A1セルから最終行までをループ処理する
3. もしセルの値が100以上なら、そのセルの背景色を赤色にする
ただし、生成されたコードが常に完璧であるとは限りません。特に複雑な処理を依頼した場合、コードにバグが含まれていたり、意図しない動作をしたりすることがあります。そのため、生成されたコードは、必ずバックアップを取ったファイルやテスト用のファイルで十分に動作確認を行ってから、実際の業務で使用するようにしてください。コードの内容を完全に理解できなくても、まずは試してみることが大切です。
プログラミングの効率を上げる命令
前述の通り、エクセル・VBAだけでなく、ChatGPTはPythonやJavaScript、Javaといった多様なプログラミング言語に対応しており、開発者の強力なアシスタントとして機能します。コードの新規作成から、既存コードのデバッグ(エラー修正)、さらにはコードの解説まで、開発プロセスの様々な場面で活用できます。
これを活用することで、開発者は単純なコード記述作業から解放され、より創造的な問題解決や設計といった本質的な業務に集中できるようになります。また、新しい言語を学習する際の助けとしても非常に有効です。
例えば、書いたコードがうまく動かない時に、エラーの原因を特定してもらうプロンプトは以下のようになります。
以下のPythonコードを実行するとエラーが発生します。
コードの間違いを指摘し、修正したコードを提示してください。
#エラー内容
[ここにエラーメッセージを貼り付ける]
#問題のコード
[ここにコードを貼り付ける]
一方で、ChatGPTにプログラミングを依頼する際には、いくつかの注意点があります。最も重要なのは、機密情報や社外秘のソースコードをプロンプトに直接入力しないことです。入力したデータはAIの学習に使われる可能性があり、情報漏洩のリスクを伴います。また、AIが生成するコードは、必ずしも最も効率的、あるいは安全な記述方法であるとは限りません。あくまで補助的なツールとして利用し、最終的な品質は開発者自身が責任を持つという意識が不可欠です。
ChatGPT自体はテキスト生成AIですが、その言語能力を活かして、MidjourneyやStable Diffusionといった画像生成AIで使うためのプロンプト(呪文)を作成させることも可能です。質の高い画像を生成するには、具体的で詳細なプロンプトが鍵となります。
なぜなら、画像生成AIは入力されたテキストの指示を元に画像を組み立てるため、「何を」「どのようなスタイルで」「どのような構図や雰囲気で」描いてほしいのかを詳細に伝える必要があるからです。ChatGPTに依頼すれば、人間が思いつかないようなクリエイティブな表現や、効果的な単語の組み合わせを提案してくれます。
例えば、以下のように役割と目的を伝えて、画像生成プロンプトのアイデアを出してもらうことができます。
あなたはプロのイラストレーターです。
画像生成AI(Midjourney)で使うための、高品質なプロンプトを3つ提案してください。
#テーマ
未来都市の風景
#含めたい要素
・空飛ぶ車
・ネオンサイン
・高層ビル
・アニメ風の画風
・夕暮れ時の光
このようにして生成されたプロンプトをベースに、さらに自分で単語を追加したり変更したりして、理想の画像に近づけていくのが効率的な使い方です。ただし、画像生成AIのモデルによって、得意な画風やプロンプトの解釈が異なります。ChatGPTが提案したプロンプトが、使用するAIで必ずしも最適に機能するとは限らない点は理解しておく必要があります。何度か試行錯誤を繰り返すことが、望む画像を得るための近道となります。
chatgpt プロンプトテンプレートの活用まとめ
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ChatGPTの能力を最大限に引き出すにはプロンプトの工夫が不可欠
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プロンプトには目的や役割、制約条件を明確に記述する
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文章の要約は基本的ながら非常に強力な活用法
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ビジネスメールの作成時間を大幅に短縮できる
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会議メモから構造化された議事録を生成可能
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深津式プロンプトは明確なゴールがある場合に有効なフレームワーク
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優れたプロンプトは再利用できるよう保存・管理することが重要
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七里式プロンプトはより詳細な設定で高品質な出力を目指す応用的な型
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Excel関数やVBAマクロのコード生成で定型業務を自動化できる
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プログラミングのコード生成やデバッグの補助としても機能する
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生成されたコードは必ずテスト環境で動作確認を行う
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機密情報や個人情報をプロンプトに入力してはいけない
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画像生成AIで使うための詳細なプロンプトを作成させることも可能
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生成された内容は鵜呑みにせず必ずファクトチェックを行う
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目的に応じて様々なテンプレートを使い分けることが効率化の鍵